科 目名

 数学史

JABEE科目

科目CODE

038


学年・学科等名

 第4・5学年 全学科

担 当教員

 長岡耕一(8068)

  単位数・

 1単位・前期 

総 時間数

 45時間(含:自学自習、中間試験)

教  科 書 名

 なし(講義資料による)

補  助 教 材

 プリント等

参  考  書

 『数学の流れ30講(上・中・下)』(志賀浩 二)、『はじめて読む数学の歴史』(上垣渉)、『岩波 数学入門辞典』。その他は授業において紹介する予定である。


A 教育 目標

  古代から現代に続く数学の歴史について、その時代ごとの特徴を学ぶこと、数学の項目についての発展の歴史を学ぶことを通じて、「文化としての数学」の見方 を身に付けることを目標とする。特に、江戸時代における日本で発達した数学(和算)についても理解を深める。


B 概要

  今まで学んできた数学の授業では、数学の内容が完成された学問体系として与えられ、能率の良い学習を求められるが、この科目では「問題を解く数学」ではな く、古代から近代まで数学がどのようにして発展してきたかという、数学の成り立ちを学ぶことになる。


C 本校 の教育目標及び「環境・生産システム工学」教育プログラムによる学習・教育目標との対応

本校の教育目標

教育プログラム科目区分

学習・教育目標との対応 (JABEE基準:c)

一般基礎科目

自然科学系

A-1

(90%)

B-1

(10%)





D 学習 上の留意点

  文化としての数学という視点から、数学に対する新たな見方を身につけることを目標とするので、今まで学んできた数学についてはその内容について知っている ことを前提とする。また、授業において積極的に知識を得ようとする態度が求められる。なお、定期試験2回およびレポート(2回)を課す。


E 評価 方法

  定期試験 2回(80%)、レポート課題等(20%)


F 授業 内容 講義:30時間、自学自習:15時間  総時間数:45時間

授 業項目

時 間

内   容

教 育
プログ ラム

大まかな流れ

数学の歴 史の概観を理解できる。

A-1

古代の数学

以下のこ とについて、その特徴を説明できる。

古代オリエントの数学

タレスとピュタゴラス学 派 3 プラトンの数学論 4 論証数学の成立 5 数論とその発展

ヘレニズム時代の数学

ギリシアの三角法  8 ギリシア数学の終焉

A-1

(中 間試験)

1



中世の数学

以下のこ とについて、その特徴を説明できる。

インドの数学  2 アラビアの数学

中国の数学 4 中世 ヨーロッパの数学

A-1

近代の数学

以下のこ とについて、その特徴を説明できる。

記号代数学の成立  2 近代力学の形成

確率論の始まり  4 解析幾何学の誕生

接線問題と求積問題  6 無限の算術化

接線法と求積法の統一へ の途

微積分法の発見

A-1

和算

日本で発 展した数学(和算)について、その特徴を説明できる。

B-1

(期 末試験)

◆自学自 習

・課題によるレポート

・定期試験の準備

15


A-1

B-1



G 関連 科目 数学関係の全科目


旭川高専2008